ESCAPE-X Viral Crisis

個人チーム製作(2024)

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ダイジェスト版プレイ動画(約3分)


宇宙SFを舞台とした脱出型サバイバルホラーゲーム

 本作品は、『ノロイカゴ ゲゲゲの夜』というゲーム作品にインスパイアされ、その緊迫感あふれる追跡型ホラーの要素を宇宙空間という新たな舞台に再解釈したSFサバイバルホラーゲームです。

 侵略者に支配された宇宙ステーション内で、プレイヤーは命を賭けた脱出に挑みます。ステーション内に散らばる電源装置を回収し、システムを順次復旧させながら、最終的な脱出手段となるポータルの起動を目指します。

 常に潜む侵略者の脅威に加え、その存在が撒き散らすウイルスの感染リスクも迫ります。感染時は医療設備を探し出し、速やかな治療が必要となります。刻々と変化する危機的状況の中、冷静な判断と迅速な行動が生存への鍵となります。


製作概要

開発メンバー

作品の製作は、サークルやアルバイト先のコミュニティで知り合った友人含む4名で行いました。

> 自分(プランナー・プログラマ・グラフィックス)
   担当:プレイヤー、オブジェクト、UI、ゲームシステム、レベルデザイン等

> プログラマ
   担当:敵AI、サウンドシステム

> テクニカルアドバイザー
   担当:コードレビュー

> 3Dモデラー
   担当:救急キットモデル、チャージボックスモデル、医療ポッドモデル

技術スタック

ゲームエンジン:Unity6
ライブラリ  :R3、UniTask、DoTween、ShaderGraph、NavMesh
デバイス   :Windows


3つの挑戦

コライダーを使用しないプレイヤー制御

 プレイヤーの移動制御では、一般的な物理演算ではなくNavMeshを採用する試みを行いました。通常NPCの経路探索に使用されるNavMeshをプレイヤーの移動制御に応用することで、インタラクション判定用のトリガー以外のコライダーを使用せず、より安定した操作性を実現しています。今回はジャンプなどの垂直移動を必要としないゲームデザインだったため、この実装手法の検証も兼ねて採用しました。 

リアクティブプログラミングによる拡張性の高い設計 

 保守性と拡張性の高いコードを目指し、私はR3とUniTaskを活用したイベント駆動型アーキテクチャでの実装に挑戦しました。プレイヤーの状態やゲームの進行状況をリアクティブプロパティで管理し、各機能間の依存関係を整理することで、機能の追加や変更がしやすい設計を実現しています。また、ギミックの追加や変更を容易にするため、IInteractableインターフェースを実装し、インタラクション可能なオブジェクトを統一的に扱える設計としました。これらの実装により、機能追加や仕様変更に柔軟に対応できる基盤を構築することができました。  

シェーダーグラフによる直感的な情報提示

 プレイヤーの没入感を高めるため、シェーダーグラフを活用した様々な視覚効果の実装に挑戦しました。ポータルには空間の歪み効果を、医療ポッドには十字マークを配したホログラム表現を適用し、それぞれの役割や特性を視覚的に示唆しています。また、Vignetteエフェクトでは視界を徐々に狭めることで、明示的なUI表示なしでもプレイヤーの状態を直感的に伝えられるよう工夫しました。これらの実装を通じて、世界観に溶け込んだ形での情報提示を実現することができました。


今後の展望

 本作品は現在も開発を継続しており、特にUIやサウンド、敵AIについては実装面での改善の余地が残されています。より保守性の高いコードベースを目指し、これらのコンポーネントの設計をブラッシュアップしていく予定です。また、長期的な目標として、オンライン協力プレイの実装も視野に入れています。複数のプレイヤーが協力して脱出を目指すというプレイスタイルを実現できるよう取り組んでいきたいと考えています。 

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